Yasuko Kumazawa Architect Office

京都の町家改修〜枠造作

20.11/18 [ 京町家計画 ]

現場ではファサードとなる道路側の開口部の枠造作工事が進んでいます。
今回は、座敷の床柱を探しに千本銘木商会さんに伺いました。
千本銘木さんのある千本通にはかつて多くの銘木屋が軒を連ねていたのだとか。それらは次第に減少し、現在は5.6軒にまでに。
倉庫の中には多くの銘木が。床柱や床板なども拝見することができました。
お目当の床柱、赤松皮付きも最近は虫害で品薄、値も上がっているとのこと。
今回の座敷は小さいので径が小さく、比較的まっすぐなものを要望して、探していただくことにしました。


京都の町家改修〜構造の改修その2

20.11/07 [ 京町家計画 ]

既存の梁柱をジャッキアップしながらの基礎工事が完了。新規の柱梁も入りつつあります。
レンガの基礎がある部分にはそれに沿わせて布基礎を立ち上げて、新規添え柱を設置するための土台が敷かれています。
レンガの基礎に荷重が掛からないようにしています。

また、他の箇所も簡易な基礎の上に外回りは束石を中通りは土間コンクリートの上にゴムパッキンを敷いてその上に柱を立てたりと適宜足元の処置をしています。
新規柱も何本か追加して、荒壁パネルにより耐力壁を作り耐力をアップさせます。
1階の構造は添え柱等により、かなりの割合更新される計画です。


今回は座敷の天井の竿縁の竹を見に竹平銘竹店に伺いました。
倉庫には大量の竹が立ち並んでいて圧巻!
数ある竹の中で、小さな座敷に似合いそうな、節が柔らかな印象の6分の径(約Φ18mm)の女竹に決めました。

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