Yasuko Kumazawa Architect Office

黒磯の家

21.12/16 [ 日々 ]

黒磯の家が上棟しました。
4間×3間、建坪12坪、総2階で24坪のお若いご夫婦の為のコンパクトでシンプルな住宅です。

切り妻屋根の軒が4寸(1,200)しっかり出ていて、暮らしを守る形。
100坪の土地に、ポンと乗せられた船のよう。

家の原型のようなフォルムで、清々しく、骨格の段階でワクワクしてしまいます。

地元の工務店、川嶋工務店さんとは、配慮の行き届いたやり取りをさせていただいていて、遠方の仕事ですが大変心強いです。

構造材は、益子林業さんに地元の八溝杉をふんだんに入れていただきました。
ウッドショックになって、国産材が見直されていますが、以前からずっと変わりなく地元の材料にこだわって頑張っておられる益子さん。
一般に流通する高温乾燥させた材がパサパサで粘りがなく、色も黒ずんでいるのに対し、益子さんが扱っておられる材は低温でじっくり乾燥させたもので色艶が良く、本来の木の性質と魅力を失わずに含水率8%以下という品質を実現した素晴らしい木材です。

敷地の北の隣地には林が広がり、その遠く向こうには山並みが見えます。
景色と躯体、どちらも素晴らしく、2階に上がった途端に、気持ちいい!と叫んでしまいました。




藤枝の家の竣工

21.05/13 [ 日々 ]

藤枝の家が竣工し、先日内覧会をさせていただきました。

陶芸家のアトリエを併設した、川沿いの景色が前面に広がる住宅です。

内覧会当日は奥様のご配慮で、うっとりとするようなたくさんの素敵な器で設えていただき、心地よい1日を過ごさせていただきました。建主の生活が馴染んでゆく様子を早くも確認することができ、この上なく嬉しく、ホッとしました。

「控えめに言って最高です!」
そんな嬉しい言葉を建主の奥様から頂きました。

私のつくりたいのは、まさにそのような住宅。
控えめでありながら、じんわり湧き上がるような心地よさ、住まいの本質を感じさせる住宅。

そんなことを感じ取っていただき、最高に幸せです。



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