Yasuko Kumazawa Architect Office

宇宙を感じる建築

19.10/14 [ 日々 ]  [ 建築のこと ]


20年ぶりに訪れた浄土寺浄土堂。
これまでにいくつか宇宙を感じる建築に出会いましたが、これはそのうちの一つ。
あの時を同じように感動できるか、少々不安な気持ちでした。
しかし、そんな不安を吹き飛ばすように、素朴な古いお堂の小さな入り口から一歩足を踏み入れた途端、大きな宇宙が広がりました。

1194年に東大寺の再建をした重源によって建てられた大仏堂で、彼が宋で学んだ大仏様という様式で造られています。
東大寺の勢力を各地に伝えるために建てられた分所の中でも、仏像とお堂が当時のままで残っているのは兵庫県小野市に建つこの浄土寺浄土堂のみ。
高貴さと豊かさと寛容さを兼ね備えた空間に一瞬のうちに包まれて、この世の中にこんな素晴らしいものがあるのかと再び胸を打ちました。

京の雨音

19.07/28 [ コラム ]  [ 設計のこと ]

昨日は京都に赴いての改修物件の現地調査。
宇治のツキデ工務店さんにご協力いただき、構造材の位置、立ち、不陸の寸法を測定し、状態を確認しました。

床を一部剥がして床下の状態も見てみました。
床下はかなり湿気ていたり、一部煉瓦積みの基礎を作ってあったりと、改修すべき内容が見えて来ました。
100年持ちこたえて来た町家をこの改修で台無しにすることのないよう、慎重に改修の仕方を検討したいと思っています。

昨日は京都は雨でしたが、一晩町家で過ごした所員の園田くんが、
「熊澤さん。京都の雨の音は東京とはちょっと違います。とても柔らかくて美しい。」
というので、しばらく雨の音を聞いてみると、まさに!
瓦に落ちる雨音は、瓦に衝撃が吸収されるのか、とても柔らかくて優しいのです。
園田くん。あなたの言う通り。美しいね。

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